ワックスアイロンのお話し

先日チューンナップに出したソール焼けの板ですが、
ショップから連絡がありまして、「どうも焼けではない」とのこと。
原因は分からないそうです。


良い機会なので、ワックスアイロンについて考えてみました。
と言うか、考えながらワックスをかけてみました。
ソールの表面は細かな繊維で出来ています。
ホットワックスはその繊維に溶けたワックスを染み込ませるわけです。
とても細かい繊維なので、毛細管現象
最大0.3mmくらい奥までワックスを引っ張り込むらしいです。
ソールの温度を上げてやると繊維が膨張して、ワックスが染み込める
スペースが広くなります。
しかしソールは大体135℃くらいで溶け始めるので、
溶けないぎりぎりが最も染み込む、染み込む・・・。
もし表面が溶けると、繊維に蓋がされてしまうので、
全然染み込まなくなってしまいます。
これがソール焼けです。


そこで今日は、いつも使っているアイロンの温度を調べてみました。
スノーボード専用のアイロンです。
私はワキシングペーパーを使うので、硬いペースベースワックスの
時には120℃にセットします。
電源を入れると加熱が始まります。
そしてこの時には何と非接触温度計は150℃近くになりました。
そこでサーモスタットが効いて電源が切られ、
温度は下がっていきますが、それでも135℃位でまたONに・・・・。
アイロンの温度設定は、かなりずれていることがわかりました。
アイロンが温まって安定すると、もう少し低めの温度にはなりますが、
十分にソールが焼ける温度です。
ワキシングペーパーを使用して、瞬間的にはワックスに温度を
奪われますが、それでも危険な温度にはなるようです。


試しに100℃に設定してみると、それでも瞬間的には148℃まで
温度が上がりました。私のアイロンは面の場所によっても20℃近く
温度が異なります。
自分のアイロンの温度分布や傾向を知って、ソールを傷めないように
気を付けたいものです。


みなさんも、一度ご自分のアイロンの温度を測定してみると良いかも
しれません。


今日はBurtonのCustomの出動準備をしてみました。
今週末はちょっと遠征の予定です。
楽しみですね〜。

                                                                    • +

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